デュアルカレンシー債(読み)デュアルカレンシーサイ(その他表記)dual currency bond

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「デュアルカレンシー債」の意味・わかりやすい解説

デュアル・カレンシー債
デュアル・カレンシーさい
dual currency bond

二重通貨建債のこと。利息の支払いと債券償還を異なる通貨で支払う債券であり,1982年ユーロ市場に初めて登場した。国際的には払込みと利払いスイスフラン,償還が米ドルというケースが多く,アメリカ企業が高い金利を支払ってでも償還時の為替リスクを避けるために発行されている。日本では 85年6月に大蔵省によってユーロ円をデュアル・カレンシー債に組込むことが認められ,次いで日本国内の事業法人による発行も可能となった。払込みと利払いが円で,償還が米ドルのデュアル・カレンシー債は,他の円建普通債より利率が高く設定されるというメリットがあるが,償還時の為替レートがあらかじめ固定されるので,購入者が為替リスクを負担することになる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

《「晋書」杜預伝から》竹が最初の一節を割るとあとは一気に割れるように、勢いが激しくてとどめがたいこと。「破竹の勢いで連戦連勝する」[類語]強い・強力・強大・無敵・最強・力強い・勝負強い・屈強・強豪・強...

破竹の勢いの用語解説を読む