デービソン=ジャーマーの実験(読み)デービソン=ジャーマーのじっけん(英語表記)Davisson-Germer's experiment

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

デービソン=ジャーマーの実験
デービソン=ジャーマーのじっけん
Davisson-Germer's experiment

1927年 C.J.デービソンと L.ジャーマーが共同して電子の波動性を実証した実験。この実験では,ニッケルの単結晶板に電子線を当てて,X線のときのような干渉像を観測した。 28年には G.トムソン多結晶の薄い金箔で,菊池正士が雲母箔で,陰極線のみごとな回折像を得た。この一連の実験により,電子の波動性は疑いのない事実となり,37年デービソンとトムソンにノーベル物理学賞が授与された。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android