トゥパック・アマルー(読み)トゥパックアマルー

百科事典マイペディア 「トゥパック・アマルー」の意味・わかりやすい解説

トゥパック・アマルー

植民地時代末期のペルーで起きたインディオ反乱の指導者。本名J.G.コンドルカンキ。地方の首長で裕福なメスティソであったが,1780年インカ皇帝の子孫名乗り鉱山や織物工場での先住民の強制労働,役人圧政に対する反乱を企てた。反乱は1年のうちに鎮圧され,処刑されたが,影響はアンデス全土に及んだ。1960年代のウルグアイの都市ゲリラ組織〈ツパマロス〉およびペルーのゲリラ組織〈トゥパック・アマルー革命運動〉は彼の名にちなむ。→トゥパック・アマルー革命運動

トゥパック・アマルー

最後のインカ皇帝。帝国の崩壊後,クスコ北方のビルカバンバ根拠地にスペイン支配に抵抗したマンコ・インカの末子。副王トレドの討伐隊に捕らえられ,クスコで処刑。

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android