トゥルグ・ムレシュ(読み)とぅるぐむれしゅ(英語表記)Târgu Mureş

日本大百科全書(ニッポニカ) 「トゥルグ・ムレシュ」の意味・わかりやすい解説

トゥルグ・ムレシュ
とぅるぐむれしゅ
Târgu Mureş

ルーマニア中央部、ムレシュ県の県都。トランシルバニア東部、ムレシュ川上流にある。人口14万9577(2002)。1989年のチャウシェスク社会主義政権崩壊後、ルーマニア語は1945年以前の表記法に戻り、それに従いトゥルグ・ムレシュも社会主義時代に使用されたTîrgu Mureşから、Târgu Mureşに戻った。機械金属化学肥料繊維、食品、木材、家具などの工業が発達している。大学や高等教育機関、劇場、交響楽団のある文化都市。14世紀以後、ルーマニア人とハンガリー人が共存し、交易都市として発展した。15世紀の城や18世紀の木造教会が残る。紀元前石器も出土する。

[佐々田誠之助]

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百科事典マイペディア 「トゥルグ・ムレシュ」の意味・わかりやすい解説

トゥルグ・ムレシュ

ルーマニア中北部,トランシルバニア地方の都市。ムレシュ川沿岸の学術・文化都市。化学コンビナートがあり,電機電子・機械・繊維などの工業が行われる。周辺では天然ガスが採出。住民の約50%がマジャール系。紀元前の出土品も多く,文書館博物館がある。13万4000人(2011)。

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