トカマク

デジタル大辞泉 「トカマク」の意味・読み・例文・類語

トカマク(〈ロシア〉tokamak)

環状磁場を用いて高温プラズマを閉じ込める核融合の研究装置

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精選版 日本国語大辞典 「トカマク」の意味・読み・例文・類語

トカマク

  1. 〘 名詞 〙 ( [ロシア語] tokamak ) 環状の磁場を用いて高温のプラズマを閉じ込める核融合の研究装置。

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百科事典マイペディア 「トカマク」の意味・わかりやすい解説

トカマク

容器内に閉じ込めたプラズマを数億度という超高温に加熱し,そのとき起こる熱核融合反応によってそのエネルギー電力の形で取り出そうとする装置。核融合炉には炉心プラズマの閉じ込め方式によって,トカマク方式(磁場閉じ込め方式)とレーザー方式(慣性閉じ込め方式)の2種類がある。
→関連項目核融合

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化学辞典 第2版 「トカマク」の解説

トカマク
トカマク
tokamak

核融合研究において開発された高温プラズマを閉じこめるための装置.1968年に旧ソビエトの研究所において,はじめて電子温度 107 K のプラズマを数 ms 閉じこめることに成功した.その後,わが国も含め世界各国で同じような装置の開発が進んでいるが,いまだ定常的な核融合には到達していない.トカマクの名称はロシア語のток(電流),камера(容器),магнит(磁気),катчшка(コイル)の頭文字に由来するといわれている.

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