トガ・テムル朝(読み)トガ・テムルちょう(英語表記)Tughā-tīmūriyān

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「トガ・テムル朝」の意味・わかりやすい解説

トガ・テムル朝
トガ・テムルちょう
Tughā-tīmūriyān

イラン北東のジュルジャーン地方を支配したモンゴル系王朝 (1337~1409/10) 。イルハンアブー・サイード (不賽因)没後,ハン位を要求してホラーサーンに自立したチンギス家のトガ・テムル Tughā-tīmūr (在位 1337~53/4) に始る。彼はジュルジャーン地方を中心に統治し,チョバン朝ジャラーイル朝サルバダール政権と争ったが,1353/4年サルバダールによって暗殺された。その後同朝は臣下のアミール・ワリーにしばらく支配権を奪われていたが,84年チムール (帖木児)がアミール・ワリーを駆逐するとジュルジャーンに再興された。以後チムール朝の宗主権下に統治したが,1409/10年チムール朝に叛して滅ぼされた。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

関連語をあわせて調べる

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android