トマスマギステル(英語表記)Thomas Magister

改訂新版 世界大百科事典 「トマスマギステル」の意味・わかりやすい解説

トマス・マギステル
Thomas Magister

13世紀末ないし14世紀初めに活躍したビザンティン帝国の古代ギリシア文学研究者。生没年不詳。皇帝アンドロニコス2世の秘書を務めた後,テオドゥロスTheodoulosと改名して修道士となり研究に専念した。アイスキュロスソフォクレスエウリピデスアリストファネスの劇作品のテキストを校訂し,注釈を施した。またフリュニコスの単語集をもとに独自の資料も付け加えて《アッティカ語動詞名詞選》を編み,古典ギリシア語の保存に努めた。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android