トム ロバーツ(英語表記)Tom Roberts

20世紀西洋人名事典 「トム ロバーツ」の解説

トム ロバーツ
Tom Roberts


1856 - 1931
オーストラリア画家
英国生まれ。
1869年両親とオーストラリアに移住、印象派の草分けL.ビュベロに師事。1881年イギリスを経て、フランスに渡って印象派の影響を受けた。1885年に帰国後、メルボルン近くのハイデルバーグに、F.マッカビンらと共同で美術村を作り、印象主義の手法を土着化し、ハイデルバーグ派と呼ばれ、美術村は1890年まで続いた。1889年葉巻タバコの箱に描いた、「9×5展」と銘打つ印象主義絵画展を開催。主な作品には、「雄羊の毛刈り」「襲撃」など。戸外風物を描く手法の紹介に努めた。

出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報