トモエソウ(巴草)(読み)トモエソウ(英語表記)Hypericum ascyron; giant St.John's-wort

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「トモエソウ(巴草)」の意味・わかりやすい解説

トモエソウ(巴草)
トモエソウ
Hypericum ascyron; giant St.John's-wort

オトギリソウ科多年草北半球温帯に広い分布をもち,日本では北海道と本州山地日当りのよい草地に生える。茎は直立し,高さ 60~90cm,上部は緑色で下部は淡褐色。葉は対生し,葉柄はなく披針形で,透かして見ると明るい油点が散在する。7~8月に,枝先に大きな黄色い5弁花をつける。花弁はゆがんだ形をして,巴状にねじれていることからこの名がついた。多数あるおしべは根もとで癒合して5つの束に分れる。花後,卵球形の 蒴果を結び,熟すると5枚の殻に裂開し多数の細かい種子を出す。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android