トリスタンダクーニャ諸島(読み)トリスタンダクーニャしょとう(英語表記)Tristan da Cunha Group

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

トリスタンダクーニャ諸島
トリスタンダクーニャしょとう
Tristan da Cunha Group

南大西洋にあるイギリス領の小火山島群。南アフリカ共和国の喜望峰の西約 2900kmに位置。トリスタン (面積 98km2,最高点 2060m) ,インアクセシブル,ナイチンゲール (面積 2.5km2) の3島から成り,主島トリスタン島のみに人が住む。 1506年にポルトガル人トリスタンダクーニャが発見したときには無人島であった。 1815年イギリス軍が,北北東セントヘレナ島に流刑されたナポレオン1世を監視するために占領。第2次世界大戦中に気象観測所,無電基地がおかれた。 1961年にトリスタン島で大噴火があり,住民は一時退去したが 63年に 198人が帰島。ジャガイモ果物栽培。切手発行が重要な収入源。行政的には,イギリス植民地セントヘレナに含まれる。面積 104km2人口 306 (1988) 。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

土砂災害

大雨や地震が誘因となって起こる土石流・地滑り・がけ崩れや、火山の噴火に伴って発生する溶岩流・火砕流・火山泥流などによって、人の生命や財産が脅かされる災害。...

土砂災害の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android