トリノ展示場(読み)トリノてんじじょう(英語表記)Salon Agnelli

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「トリノ展示場」の意味・わかりやすい解説

トリノ展示場
トリノてんじじょう
Salon Agnelli

P.ネルビ (1891~1979) の設計で,1948~49年にイタリアトリノに建設された展示場。幅約 76m,奥行約 95mという大空間の3分の2近くは浅いボールトでおおわれ,残りには半ドームがかけられている。ボールトはV形のプレキャストコンクリート製部材を継ぐことで構成され,その側面に採光用ガラス窓がはめこまれ,展示場内には適度な明るさがもたらされている。構造方式に独特の手法示し,さらにそれがすぐれた美的表現を有する彼の作風を示す代表作の1つ。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android