トリノ王名表パピルス(読み)トリノおうめいひょうパピルス(英語表記)Turin Papyrus of Kings

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「トリノ王名表パピルス」の意味・わかりやすい解説

トリノ王名表パピルス
トリノおうめいひょうパピルス
Turin Papyrus of Kings

トリノ・パピルスとも呼ばれる。トリノ博物館に保存されている,古代エジプトの王名を記したヒエラティック (神官文字) で書かれたパピルス。第 19王朝 (前 1320~1200) 頃に編纂された。神話時代から第 18王朝までの王の名とその在位期間をある王はその年月日まで正確に記しているので史料価値は高い。しかし残念ながら,164の断片に分れているため,第 13,14王朝の部分のみが利用可能であって,他の部分は補足資料として用いられる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android