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トリプトファン 【とりぷとふぁん】

  • 6件の用語解説(トリプトファンで検索)

食の医学館の解説

とりぷとふぁん【トリプトファン】
 
たんぱく質を構成する必須アミノ酸の1つで、牛乳から発見されました。体内では、たんぱく質の材料として使われるほか、余った分は肝臓腎臓(じんぞう)分解され、エネルギー源として利用されます。
 トリプトファンは脳に運ばれると、セロトニンドーパミンノルアドレナリンといった神経伝達物質をつくる原料になります。このうち、セロトニンには催眠(さいみん)鎮痛精神安定などの作用があり、不眠の傾向がある人やうつ病ぎみの人に有効。腸管の運動を促進する働きもあります。
 セロトニンは、さらに脳の松果体(しょうかたい)メラトニンというホルモンの原料にもなります。メラトニンは加齢を遅らせるといわれているため、若返り薬としてアメリカで人気を呼び、日本でも話題になりました。また、時差ボケの解消がんの予防にも有効であるといわれます。
 一方、ドーパミンやノルアドレナリンは、脳や行動障害治療に有効で、うつ病、不眠症などの治療薬として用いる研究がすすんでいます。
 トリプトファンは、乳製品ダイズ製品卵黄(らんおう)ナッツ類、バナナなどに多く含まれています。また、サプリメントにも、これを含んだものが出回っているようです。
 摂取する際のポイントは、ビタミンB群といっしょに摂取すること。そうすると、体内での利用効率が高まります。とくに、サプリメントとして、単独で摂取する場合は、この点を心がけてください。ただし、長期間サプリメントを服用するなど、過剰にトリプトファンを摂取すると、肝臓の脂肪変化を起こし、肝硬変(かんこうへん)になりやすいので注意必要です。


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漢方薬・生薬・栄養成分がわかる事典の解説

トリプトファン【tryptophan
 
必須アミノ酸のひとつ。牛乳から発見され、乳製品、種実類、大豆など、主に動物性たんぱく質に多く存在する。トリプトファン血液から脳に運ばれるとビタミンB6ナイアシンマグネシウムとともに、神経伝達物質であるセロトニンドーパミンノルエピネフリンを生成することで、精神安定、鎮痛作用、催眠効果をもたらすほか、偏頭痛改善、抗うつ作用、アルコール依存症による症状緩和などに効果が期待できる。不足すると精神不安定になり、睡眠障害を起こすこともある。


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大辞林 第三版の解説

トリプトファン【tryptophan
 
必須アミノ酸の一。白色または淡黄色の結晶。種々のタンパク質中に少量ずつ存在し,発育・成長・体重保持などに必須。生体内で重要な代謝経路があり,生理学上重要。


(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

トリプトファン
tryptophan

アミノ酸一種略号 Trp 。L体は広く蛋白質中に少量ずつ存在する。カゼインパンクレアチンによる加水分解で得られる。絹糸状光沢をもつ板状晶。融点約 2900℃ (分解) 。必須アミノ酸の一種である。

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デジタル大辞泉の解説

トリプトファン 【tryptophan
 
必須アミノ酸の一。広くたんぱく質に含まれるが含有量は少なく、欠乏しやすい。生体内でニコチン酸・セロトニン・インドール酢酸などの合成の原料として重要

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栄養・生化学辞典の解説

トリプトファン
 
 C11H12N2O2 (mw204.23).

 必須アミノ酸の一つタンパク質の常在成分であるアミノ酸の一つ.


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世界大百科事典内のトリプトファンの言及

【ビタミン】より
…ビタミンのなかには体内で生合成されるものもある。たとえばビタミンB複合体であるニコチン酸は,肝臓でトリプトファンから生成される。しかしその量は生体が必要とする量に及ばない。…
※「トリプトファン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。


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