日本大百科全書(ニッポニカ) の解説 トレッリ(Giuseppe Torelli)とれっりGiuseppe Torelli(1658―1709) イタリアのバイオリン奏者、作曲家。ベローナに生まれ、ボローニャでG・A・ペルティに師事、同地の聖ペトロニオ教会楽団員となる。1695年ウィーンに赴き、97年アンスバハの楽長となるが、1701年ボローニャに戻り、同地で世を去った。死の直後に出版された全12曲からなる『合奏協奏曲集』(作品8)の後半六曲は、実質的には三楽章構成のバイオリンを独奏楽器とする独奏協奏曲で、このことから彼は独奏協奏曲様式の創始者とみなされる。[樋口隆一] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例