トレボニウス(英語表記)Trebonius, Gaius

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「トレボニウス」の意味・わかりやすい解説

トレボニウス
Trebonius, Gaius

[生]?
[没]前43. イズミル
古代ローマの軍人,政治家。パトリキ (貴族) 出身。前 55年に護民官 (トリブヌス・プレビス ) となった。ガリア戦争では,ユリウス・カエサルのもとで最も信頼された将官といわれた。内戦では3軍団を指揮し,アッシリアの包囲戦に勝った。前 49年ヒスパニア総督。前 45年カエサルによって執政官 (コンスル ) に任じられた。前 44年カエサル暗殺の陰謀に加わり,M.アントニウスを元老院外に引止める役を演じた。のちアシア州総督となったが,P.ドラベラにより暗殺された。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android