トレポネマ・パリズム(読み)とれぽねまぱりずむ

世界大百科事典(旧版)内のトレポネマ・パリズムの言及

【スピロヘータ】より

…レプトスピラを除いては,一般に培養は困難である。梅毒の病原菌トレポネマ・パリズムT.pallidumは体長6~15μm,径0.1μmくらいである。【川口 啓明】。…

【性病】より

…また鼠径リンパ肉芽腫は世界的にまれな性病となっている。
[梅毒]
 梅毒の病原体は,梅毒トレポネマであり,ニコルス株トレポネマ・パリズムTreponema pallidumと呼ばれている。らせん状の形をした病原体で,かつてはスピロヘータ・パリダSpirochaeta pallidaと呼ばれた。…

【トレポネマ】より

…トレポネマ属には3種の病原種が含まれている。トレポネマ・パリズムTreponema pallidumは梅毒の病原体であり,トレポネマ・ペルテヌエT.pertenueは熱帯地方にみられる梅毒様疾患であるフランベジアの病原体であり,トレポネマ・カラテウムT.carateumは熱帯中南米にみられるピンタ(斑点病)の病原体である。これら3種の病原性トレポネマは形態的,血清学的によく似た近縁の種である。…

【梅毒】より

…梅毒トレポネマ(ニコルス株トレポネマ・パリズムTreponema pallidum)を病原体とし,慢性の経過をたどり,循環器系ないし中枢神経系まで侵される性病。出生後に感染したものを後天性梅毒,胎児が子宮内で感染したものを先天性梅毒という。…

【ワッセルマン反応】より

…梅毒血清反応の一つ。梅毒病原体のトレポネマ・パリズムTreponema pallidumを多く含むと考えられた先天梅毒胎児肝臓の食塩水抽出液,後にはウシ心臓のアルコール抽出液にコレステロールを加えたものを抗原とし,補体結合反応の原理で梅毒患者血清中の抗体を検出する血清学的検査法。1906年ドイツのA.P.vonワッサーマンによって考案され,まずサル,次いでヒトの梅毒の診断に有効であることが報告された。…

※「トレポネマ・パリズム」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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