トンピン(東平)湖(読み)トンピンこ(英語表記)Dongping hu

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「トンピン(東平)湖」の意味・わかりやすい解説

トンピン(東平)湖
トンピンこ
Dongping hu

中国東部,シャントン (山東) 省西部,ホワン (黄) 河の南岸付近にある湖。イーモン (沂蒙) 山地とホワン河の沖積地とにはさまれた低地にあり,湿地に囲まれる。古くは一帯が沼沢地で,梁山泊と呼ばれて『水滸伝』の舞台となった。またター (大) 運河西方を通るが,1855年ホワン河が現在の河道をとるまでは,運河の水位を維持するうえに大きな役割を果した。土砂堆積によって恒久的な水面はトンピン湖のみとなっている。 1967年ホワン河と結ぶ水路水門が建設され,一帯は遊水池となって,ホワン河下流の洪水防止に役立っている。

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