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「ドイツ銀行[会社]」の意味・わかりやすい解説
ドイツ銀行[会社]【ドイツぎんこう】
ドイツ最大の商業銀行。本店フランクフルト・アム・マイン。1870年創立,同国最古の株式会社組織の商業銀行で,1929年の大恐慌以後は広範な業務を手がけ,産業界に大きな影響力を持った。第2次大戦後,3大銀行といわれたドレスナー銀行,コメルツ銀行とともに解体されたが,1956年規制緩和によりそれぞれ再統合。預金高は3行中首位を占め,とくに貿易金融で優位。欧州に数多くの支店を持ち,証券,投信,保険も扱う。1999年6月,米国8位の銀行持株会社バンカース・トラストを買収。2008年米国の金融危機の直撃を受け38億3500万ユーロの純損失を出した。赤字は統合以来初。ただし自己資本比率10%を確保しており不動産ローン残高の圧縮や大幅リストラなどの対策で経営危機は克服可能として,ドイツ政府の公的資金注入を拒否した。2011年総資産2兆1640億ユーロ。2008年12月期正味利息収入69億ユーロ。
→関連項目国際証券[株]
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