ドップラー効果[原子炉](読み)ドップラーこうか[げんしろ](英語表記)Doppler effect

翻訳|Doppler effect

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

ドップラー効果[原子炉]
ドップラーこうか[げんしろ]
Doppler effect

中性子運動エネルギーは同じでも,燃料原子核が運動していると,相対運動エネルギーが変化し,中性子の反応率も変化する。温度が上がるとこの効果は大きくなり,平均の反応率は一般に大きくなる。このため燃料温度が変化すると原子炉の反応度も変化する。この効果を原子炉のドップラー効果と呼んでいる。原子炉を設計するに当たっては,燃料温度が上がった場合ドップラー効果により反応度が下がるようにする。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

土砂災害

大雨や地震が誘因となって起こる土石流・地滑り・がけ崩れや、火山の噴火に伴って発生する溶岩流・火砕流・火山泥流などによって、人の生命や財産が脅かされる災害。...

土砂災害の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android