ドナン(Frederick George Donnan)(読み)どなん(英語表記)Frederick George Donnan

日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

ドナン(Frederick George Donnan)
どなん
Frederick George Donnan
(1870―1956)

イギリスの物理化学者。9月5日、セイロン(現、スリランカ)のコロンボに生まれる。ベルファストカレッジを卒業したのちドイツへ渡り、オストワルトとファント・ホッフのもとで数年を過ごして、当時新興学問「物理化学」を身につけて帰英、コロイド電解質膜平衡半透膜で二つの電解質溶液を隔てた場合に成り立つ化学平衡)、いわゆる「ドナン膜平衡」の理論で不朽名声を獲得した。ラムゼーの後継者として1913~1937年ロンドン大学にあり、多くの後進を育ててイギリスの物理化学の祖となった。1956年12月16日没。

[中川鶴太郎]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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