ドニエプル[川](読み)ドニエプル

百科事典マイペディア 「ドニエプル[川]」の意味・わかりやすい解説

ドニエプル[川]【ドニエプル】

ロシア西部に発する大河ウクライナではドニープロDnipro川と呼ぶ。バルダイ丘陵に発して南東流,次いで南西に湾曲して流れ,白ロシア,ウクライナを経て黒海に注ぐ。全長2200kmで,ボルガ川,ドナウ川に次ぎヨーロッパ第3位。流域面積50万4000km2。ウクライナのザポロージエ付近のドニエプル水力発電所(1932年完成,出力55万8000kW)のほかカホフカ,ドニエプロジェルジンスククレメンチュグなどに水力発電所がある。上流は森林地帯,中・下流はステップ地帯にあり,ロシアのドロゴブジャまで航行可能。12〜4月間凍結。歴史上,スラブ世界とビザンティン帝国を結ぶ重要なルートであった。
→関連項目ウクライナ黒海ロシア

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