百科事典マイペディア 「ドレッド・スコット事件」の意味・わかりやすい解説 ドレッド・スコット事件【ドレッドスコットじけん】 1857年米国最高裁判所が自由身分確認のため訴訟を起こした黒人スコットDred Scottの主張を却下した事件。この判断により,黒人奴隸は憲法のいう国民ではなく財産であるとされた。自由州移住の黒人奴隷の解放を拒否するとともに,ミズーリ協定は違憲であるとしたため,奴隷制反対論者を刺激した。のち憲法修正第13,14条(1866年)により,この判決は事実上否定された。 出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報