ドロ(読み)どろ(英語表記)Louis Dollo

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ドロ」の意味・わかりやすい解説

ドロ
どろ
Louis Dollo
(1857―1931)

ベルギーの古脊椎(せきつい)動物学者。フランスのリールで生まれる。リール大学で土木工学を学んだが、地質学と動物学に興味をもち、卒業後ブリュッセルに赴き、王立自然史博物館職員(1882~1925)となった。同古生物部門責任者(1891)としてブリュッセル大学教授(1909)を兼ねた。ベルニサールのイグアノドンの研究に力を注ぎ、古代動物の生態習性、環境との関連の解明に尽くした。進化学上、ドロの法則とよばれる進化非可逆の法則を唱え、不連続進化の法則、特殊化交代の法則なども提示している。

[小畠郁生]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android