ドンブラ

百科事典マイペディア 「ドンブラ」の意味・わかりやすい解説

ドンブラ

カザフスタンの長い棹をもつリュート属撥弦楽器。2弦を4度または5度に調弦。洋梨形または三角形の木製共鳴胴。東カザフスタンでは7〜9フレット,西カザフスタンでは14〜17フレットが棹に結びつけられている。歌の伴奏器楽に用いられる。
→関連項目バラライカ

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

世界大百科事典(旧版)内のドンブラの言及

【ドタール】より

…糸蔵はなく,木製の糸巻は棹の頭部の前面と左側面の2方向からじかに差し込まれているのが特徴。なおセタール(3弦),チャールタール(4弦),タンブールサーズ,ドンブラなどは同族の楽器であるが,弦の数その他が微妙に異なる。一般に伝統的な民謡や民俗舞踊の伴奏に用いられる。…

【バラライカ】より

…右手の指先で弾いて演奏する。西アジア一帯にある小型で卵形に近い胴をもつ弦楽器タンブールの流れをくむキルギス,カザフなどのドンブラdombraが直接の前身楽器である。独特の三角形の胴はカザフスタンをはじめ旧ソ連南部の弦楽器にすでに見られたが,農民の楽器であったために,18世紀には平面の板を組み合わせて作ることができる,より単純な形となって現在のバラライカが生まれた。…

※「ドンブラ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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