ドーソン(Christopher Henry Dawson)(読み)どーそん(英語表記)Christopher Henry Dawson

日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

ドーソン(Christopher Henry Dawson)
どーそん
Christopher Henry Dawson
(1889―1970)

イギリスの歴史家、文化哲学者。カトリックキリスト教立場から、ヨーロッパ諸国の社会文化史の共通基盤を中世キリスト教に求め、現代ヨーロッパがそれに立ち返るべきことを主張した。その根底には、文化は宗教に依拠してのみ正しく発展しうるという文化哲学的な洞察がある。著書に『進歩と宗教』Progress and Religion(1929)、『ヨーロッパの形成The Making of Europe(1932)、『宗教と西欧文化の勃興(ぼっこう)』Religion and the Rise of Western Culture(1950)などがある。

[金井新二 2015年7月21日]

『C・ドウソン著、野口啓祐訳『中世のキリスト教と文化』(1969/新版・1996・新泉社)』

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