ナジド地方(読み)ナジドちほう(英語表記)Najd

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ナジド地方」の意味・わかりやすい解説

ナジド地方
ナジドちほう
Najd

サウジアラビア中央部の地方名。ヒジャーズの山岳地帯から東方へ傾斜する,主として岩石から成る高原を占める。北部はナフード砂漠,東部はダフナー砂漠,南部はルブアルハーリー砂漠に接する。トゥワイク山地の急斜面や,アルマー高原に沿って並ぶオアシスを除けば,定住民はわずかである。 18世紀中頃以降,ワッハーブ派イスラム教の根拠地となるまで政治的に分裂していた。サウード家の指導のもとにワッハーブ派はナジド地方を確保し,1803年メッカに進出,トルコの勢力を排して 24年リヤードを新しく首都として,この地方を支配した。 1932年イブン・サウードがサウジアラビア王国を建てると,リヤードは同王国の首都となった。アーリド地区,カーシム地区,ジャバルシャンマール地区などにオアシスがある。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android