ナミュールの城塞(読み)ナミュールのじょうさい

世界の観光地名がわかる事典 「ナミュールの城塞」の解説

ナミュールのじょうさい【ナミュールの城塞】

ベルギーの首都ブリュッセルの南東約60km、ナミュール州の都市ナミュールムーズ川サンブル川の合流点近く、町を見下ろす高台にある17世紀の城塞。◇現地では「シタデル」(La Citadelle、城塞)と呼ぶ。ナミュール駅近くのレオポルト広場からミニバスで20分、首都ブリュッセル中央駅からナミュールまで列車で約1時間かかる。フランク王国の最初の王朝メロヴィング朝(481~751年)の時代に城が築かれた。現在残っている城塞は17世紀に築かれたもので、オラニエ公ヴィレム1世(1533~1584年、オランダの事実上の初代君主)やフランス王ルイ14世(1638~1715年)が所有していたこともある。城内の見学も可能である。武器博物館、地下道見学などを含む約2時間の見学コースも用意されている。城からは渓谷や町並みが一望できる。また、城塞の周囲は8haの広大な庭園になっていて、森林博物館や野外劇場があり、ミニトレインに乗って庭園をめぐることができる。

出典 講談社世界の観光地名がわかる事典について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android