ナラム=シン(英語表記)Naram-Sin

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ナラム=シン」の意味・わかりやすい解説

ナラム=シン
Naram-Sin

南メソポタミアのアッカド王朝4代目の王 (在位?~前 2230頃) 。アッカドのサルゴンの孫。ザグロス山脈地方の未開民族を退け,アルメニアから東アラビアに進み,エラムを討ち,国土地中海沿岸に達し,アッカド王朝の最盛期を迎えた。ルーブル美術館所蔵のスーサ出土のナラム=シンの『勝利の碑』はエラム人征服を表わした浮彫彫刻として有名。

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旺文社世界史事典 三訂版 「ナラム=シン」の解説

ナラム=シン
Narām Sin

生没年不詳
古代メソポタミアのアッカドの王(在位前23世紀)
アルメニア・東アラビア・エラムを征服して領土は地中海にまで広がり,四方世界の王を名のった。アッカド朝の最盛期を現出し,国王神格化のもとをつくった。スサで発見された王の戦勝記念碑は,芸術的にも傑作といわれる。

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