ナンマトール遺跡(読み)ナンマトールいせき(英語表記)Nan Madol; Nanmadol

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ナンマトール遺跡」の意味・わかりやすい解説

ナンマトール遺跡
ナンマトールいせき
Nan Madol; Nanmadol

ミクロネシア連邦カロリン諸島の主島ポンペイ島ポナペ島)南東岸のサンゴ礁に構築された 1200~1500年頃の人工島遺跡。柱状玄武岩と巨石サンゴを積み上げた宮殿寺院,墓,居住施設の役割をもつ長方形の人工島が,間に水路を残して 100以上つくられている。中心はナンタウアスと呼ばれる王墓で,長さ 74m,幅 65m,高さは最高 7.5mで中心には石室墓があり,そのほか二重の囲壁の間にも墓がある。2016年世界遺産の文化遺産に登録。類似のものとしてコスラエ島クサイエ島)にレロ遺跡がある。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

土砂災害

大雨や地震が誘因となって起こる土石流・地滑り・がけ崩れや、火山の噴火に伴って発生する溶岩流・火砕流・火山泥流などによって、人の生命や財産が脅かされる災害。...

土砂災害の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android