改訂新版 世界大百科事典 「ナーティヤシャーストラ」の意味・わかりやすい解説
ナーティヤ・シャーストラ
Nāṭya-śāstra
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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[インド劇の起源]
伝説によれば,バラタ仙が梵天の命によって神々のために戯曲を創始し,これを人間界に伝えたのだという。インドの最古にして最も権威ある演劇論書は,このバラタ仙の名を冠して《バラタのナーティヤ・シャーストラBhāratīya Nāṭya‐śāstra》とよばれ,天界の演劇法を人間界に適応するように改めたものといわれている。しかし,このような伝説的起源は別としても,インド劇の歴史的起源に関する的確な証拠は見当たらない。…
…その一部である声明は中国を経由して日本に伝えられ,今日まで伝承されている。 インドの音楽理論は独特なもので,最古の楽劇論書《ナーティヤ・シャーストラ》には7声,22律の理論を含む詳細な楽理の体系が展開されている。13世紀初頭に著された楽書《サンギータ・ラトナーカラ》はそれ以前のインド音楽の大要を記した貴重な文献である。…
…起源や成立は不詳。《ナーティヤ・シャーストラ》を基本とするヒンドゥー教社会におけるインドの舞踊の特徴と,ムガル王朝期のペルシア的な舞踊の特徴を兼ねそなえた舞踊である。歴史的には16世紀から18世紀にかけての細密画の中に,カタックの前身といえる舞踊の絵があり,その後,現在のカタックへと発展していったことがうかがわれる。…
※「ナーティヤシャーストラ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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