ナーナー・サーヘブ(英語表記)Nānā Sāheb

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ナーナー・サーヘブ」の意味・わかりやすい解説

ナーナー・サーヘブ
Nānā Sāheb

[生]1820頃
[没]1859頃
インド,マラータ王国最後の宰相 (→ペーシュワー ) であるバージー・ラーオ2世養子。 1818年第3次マラータ戦争イギリスに敗北したバージー・ラーオ2世は北インドのカーンプルに移され,小さな領地を与えられた。 39年それを養子のナーナー・サーヘブが相続したが,53年その権利をイギリスによって停止された。 57年インド大反乱が起ると,イギリスに対して不満をもっていたナーナー・サーヘブは反乱軍にくみしてイギリスと戦ったが,58年7月に敗れて,ネパール国境へ敗走し,そこで死んだといわれている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android