ニトロエタン

デジタル大辞泉 「ニトロエタン」の意味・読み・例文・類語

ニトロエタン(nitroethane)

ニトロ化合物の一。油状無色液体果実のような芳香をもつ。工業的にプロパン硝酸を加熱してニトロ化することで生産される。アルカリ金属とのは爆発性がある。有機溶剤燃料医薬品原料などに用いられる。化学式C2H5NO2

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化学辞典 第2版 「ニトロエタン」の解説

ニトロエタン
ニトロエタン
nitroethane

C2H5NO2(75.07).CH3CH2NO2.クロロエタン亜硝酸銀を加熱するか,工業的には,気相でエタンをNO2でニトロ化すると得られる.無色の液体.融点約-50 ℃,沸点114~115 ℃.1.052.1.3917.ほとんどの有機溶剤に可溶,水に難溶,有機溶媒アルカリ水溶液に可溶.芳香臭を有する.セルロース誘導体ビニル樹脂などの合成樹脂染料油脂などの有機溶剤として工業的に重要である.眼,粘膜などを刺激する.[CAS 79-24-3]

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ニトロエタン」の意味・わかりやすい解説

ニトロエタン
nitroethane

化学式 C2H5NO2香気をもつ無色の弱酸性液体。沸点 114~115℃。還元すればエチルアミンとなる。アルカリと爆発性の塩をつくる。有機化学反応溶媒として用いられる。

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