ニホンライチョウ復活計画(読み)にほんらいちょうふっかつけいかく

知恵蔵mini の解説

ニホンライチョウ復活計画

中央アルプスで絶滅したとされていたニホンライチョウ生息を復活させる環境省の計画。国の特別天然記念物であるニホンライチョウは、ライチョウの中で最も南に分布する日本固有の亜種で、中央アルプスにも生息していた記録が残っている。同地域での個体群は絶滅したとされていたが、2018年に中央アルプスの白山で70年ぶりにメスの個体1羽が生息していることが確認され、環境省が保護事業計画を進めている。20年には卵の人工孵化北アルプスの19羽の親子を中央アルプスに移送するなどの事業が行われた。環境省は、5年ほどかけて中央アルプスのライチョウの生息数を100羽まで増やすことを目指している。

(2021-1-14)

出典 朝日新聞出版知恵蔵miniについて 情報

今日のキーワード

土砂災害

大雨や地震が誘因となって起こる土石流・地滑り・がけ崩れや、火山の噴火に伴って発生する溶岩流・火砕流・火山泥流などによって、人の生命や財産が脅かされる災害。...

土砂災害の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android