ニュールック心理学(読み)ニュールックしんりがく(英語表記)new look psychology

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ニュールック心理学」の意味・わかりやすい解説

ニュールック心理学
ニュールックしんりがく
new look psychology

社会的知覚の研究を主要目的にした心理学の一分野。興味欲求,期待,情緒ないしパーソナリティなどの主体的条件や,個体がおかれている社会的,文化的状況が対象の知覚に及ぼす影響を重視して,もっぱらそれを知覚研究の課題とした一連の研究動向である。 1940年代後半 J.S.ブルーナー,L.ポストマンらにより唱道され,以後反証実験も含めて多くの実験的研究が提出され論議を呼んだ。貧富の差と貨幣の大きさの知覚との関係を示す実験やタブー語に対する知覚防衛を証明する実験などが有名。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android