ノコンギク(野紺菊)(読み)ノコンギク(英語表記)Aster ageratoides ssp. ovatus

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ノコンギク(野紺菊)」の意味・わかりやすい解説

ノコンギク(野紺菊)
ノコンギク
Aster ageratoides ssp. ovatus

キク科多年草で,日本各地の山野に生じる。地下茎によって繁殖する。茎は直立し,60~80cm。葉は互生し,長さ4~10cmの披針形,基部は楔形で3本の主脈が目立ち,縁にあらい鋸歯をもつ。葉面はざらざらした感じである。茎の頂は散房状に分枝して淡紫色の頭状花をつける。長い冠毛のある痩果を結ぶ。ヨメナによく似ているが,ヨメナは冠毛を生じない。変異が多く,地方ごとに多数の変種亜種に分けられる。しばしば観賞用に栽培されるコンギクもこの種の1変種で,花色が一層鮮かである。

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