ノジリマイシン

化学辞典 第2版 「ノジリマイシン」の解説

ノジリマイシン
ノジリマイシン
nojirimycin

5-amino-5-deoxy-D-glucose.C6H13NO5(179.17).放線菌Streptomyces属で生産されるアミノ糖抗生物質で,α-グルコシダーゼ阻害活性をもつ.おもにグラム陽性菌に有効.ピラノース形はグルコピラノースの環窒素原子置換類似糖である.分解点126~130 ℃.+100→+73.5°.同様の環窒素原子置換類似糖はほかにも発見されており,ガラクトース類似体は,ガラクトスタチン,マンノース類似体はマンノジリマイシンとよばれ,それぞれガラクトシダーゼ,マンノシダーゼの強力な阻害剤となる.LD50 1600 mg/kg(マウス腹腔).[CAS 15218-38-9]

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android