ノルウェー美術(読み)ノルウェーびじゅつ(英語表記)Norwegian art

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ノルウェー美術」の意味・わかりやすい解説

ノルウェー美術
ノルウェーびじゅつ
Norwegian art

次の3期に大別できる。 (1) バイキングの時代 キリスト教化以前のグロテスクな怪獣文,抽象文を付した生活用具,祭器に代表される (→バイキング美術 ) 。 (2) ヨーロッパ中央の美術の模倣時代  11世紀後半以降,ヨーロッパ・キリスト教圏文化のロマネスクゴシック,アングロ・ノルマン,ルネサンスバロックロココ様式などの模倣に終始した。 (3) 独自の近代美術の時代 印象主義絵画を予想させる 19世紀前半の風景画家 J.ダール,表現主義絵画の先駆的役割を果した 19世紀末の E.ムンク,20世紀の彫刻家 G.ビーゲラン,原始的素材と近代工芸を結びつけてバイキング様式を生んだ建築家 H.ムンテなど,近代美術における独自の地歩を築いている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android