出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
スウェーデンの北極探検家,地理学者。フィンランドのヘルシンキに生まれ,ヘルシンキ大学で地質学を学ぶ。1858年スウェーデン王立博物館鉱物部長に就任,58-73年5回のスバールバル諸島方面調査に行き,1868年にはソフィア号で当時未到の北緯81°42′まで達した。78年ベガ号でノルウェーのトロムセー港を出発,シベリアの北岸沿いに航行,ベーリング海峡付近の氷海で越冬して太平洋に出,初めて北東航路を開いた。その帰途79年(明治12)9月2日横浜に着き,日本で大歓迎を受け,各地を訪問,自然や民俗の観察を行い,化石や日本書籍を収集した。10月27日に長崎を出帆,スエズ運河を通って80年に帰国,男爵を授けられた。1870,83年にはグリーンランドの調査もしている。晩年は古地図の研究に没頭した。なお持ち帰った約6000点に及ぶ日本書籍は,ストックホルムの王立図書館に所蔵されている。
執筆者:石山 洋
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報
…その勢力はアラスカに伸び,19世紀の初めには露米会社の設立をみたが,1867年アメリカがアラスカを購入した。 16世紀の半ばから試みられた北東航路の通過に成功したのはスウェーデンのN.A.E.ノルデンシェルドである。1878年7月21日,ノルウェーの北部にあるトロムセーを出発したベガ号は各国の隊員30名を乗せ,種々の調査を行ってベーリング海峡に近づいたが,氷に閉ざされ翌年7月まで越冬した。…
※「ノルデンシェルド」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
4/12 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
4/12 デジタル大辞泉を更新
4/12 デジタル大辞泉プラスを更新
3/11 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
2/13 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新