マグネシウムの含水塩基性炭酸塩鉱物。俗に水苦土石ともいう。不確実であるが、より高位の水化物があり、これらとともにハイドロマグネサイト群を構成する。自形は尖端(せんたん)のとがった単斜柱状~板状。伸びの方向に平行に条線が発達するが、普通は皮膜状、凝乳状、集落状のものが多い。超塩基性岩中に細脈をなし、また苦灰岩質炭酸塩岩中に脈をなす。これらのような岩石あるいは玄武岩などの中に発達する洞窟(どうくつ)内の堆積(たいせき)物や壁面上着生物としても産する。日本では超塩基性岩中のものとしては千葉県安房(あわ)郡鋸南(きょなん)町下佐久間から、苦灰岩中のものとしては岩手県宮古市根市鉱山(閉山)から確認されている。
共存鉱物は方解石、苦灰石、あられ石、アルチニ石artinite(化学式Mg2[(OH)2|CO3]・2H2O)、ブルース石、パイロオーライトpyroaurite(Mg6Fe3+2[(OH)16|CO3]・4H2O)など。同定は自形が出ていれば容易であるが、皮膜状などの状態になっていると識別がむずかしい。類似鉱物のハイドロタルカイトは劈開(へきかい)面上の光沢が真珠光沢、アルチニ石は自形を取りやすく、針状結晶が放射状集合をなすことが多い。命名は化学成分およびマグネサイトとの類似性による。
[加藤 昭]
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