ハウスブーフの画家(読み)ハウスブーフのがか(英語表記)Hausbuchmeister
Meister des Hausbuch(e)s

改訂新版 世界大百科事典 「ハウスブーフの画家」の意味・わかりやすい解説

ハウスブーフの画家 (ハウスブーフのがか)
Hausbuchmeister
Meister des Hausbuch(e)s

1470-1505年ころ,ドイツのマインツ周辺のミッテルライン地方で活躍した版画家,画家。生没年および本名経歴は不明。呼称は,1480年ころ作とされるその挿絵本《ウォルフエックWolfeggの家事書(ハウスブーフ)》に由来する。また,その版画作品の大半がアムステルダム版画収集館の所蔵になるため,〈アムステルダム版画収集館の画家Meister des Amsterdamer Kabinetts〉とも呼ばれる。91点の銅版画が今日知られ,それらはドライ・ポイントの技法を用いた最も早い例として知られる。初期のA.デューラーに影響を与えた。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android