ハエドクソウ(蠅毒草)(読み)ハエドクソウ(英語表記)Phryma leptostachya

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ハエドクソウ(蠅毒草)」の意味・わかりやすい解説

ハエドクソウ(蠅毒草)
ハエドクソウ
Phryma leptostachya

ハエドクソウ科の多年草で,日本,朝鮮半島,中国,ヒマラヤ東シベリアに分布し,山野の樹下に自生する。茎は直立し,高さ 60cm前後,葉は有柄で対生し,卵円形ないし長楕円形で,辺縁に鋸歯がある。夏,茎の先に細長い穂状花序をなして,小さな花を多数開く。花は径 5mmほどの唇形花冠をなし,淡紫色花柄はほとんどない。花後,萼片の先がとげとなり,衣服などについて種子を散らす。有毒植物で,根の煎汁をハエを殺すのに使った。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android