ハクキョウビョウキン

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ハクキョウビョウキン」の意味・わかりやすい解説

ハクキョウビョウキン

不完全菌類モニリア目モニリア科のカビで,オシャリビョウキン (御舎利病菌) ともいう。この菌の胞子カイコの体表について適温湿度にあうと発芽して体腔内に侵入し,菌糸はくびれて円筒形の胞子状の小体となり,血液を通して全身に運ばれ,カイコは菌糸の塊のようになる。カイコは最初は外観上健康な虫と区別しにくいが,次第に挙動が鈍り,食欲が減退して死ぬ。この菌は皮膚伝染し,経口的には感染しない。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android