ハスノハギリ(蓮葉桐)(読み)ハスノハギリ(英語表記)Hernandia nymphaeifolia

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ハスノハギリ(蓮葉桐)」の意味・わかりやすい解説

ハスノハギリ(蓮葉桐)
ハスノハギリ
Hernandia nymphaeifolia

ハスノハギリ科の常緑高木で,熱帯地方海岸に広く分布する。日本では南西諸島小笠原諸島でみられる。これらの地方では海岸の防風林として植えることもある。高さ 20mに達し,樹皮は灰白色,キリの肌に似ている。葉は長さ 20~40cmの長卵形で,柄は楯のようにつく。夏に,散房花序を出し白色6弁の小花をつける。雌雄同株で,花後に特徴ある袋状球形の果実をつくる。ピンポン玉のようにふくらんだ袋は包葉で,中に黒い種子が1個あり,袋の頂端には穴がある。この袋状の果実は海水に浮び,漂流して砂浜に発芽する。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android