ハドック(読み)はどっく(英語表記)haddock

翻訳|haddock

デジタル大辞泉 「ハドック」の意味・読み・例文・類語

ハドック(haddock)

小鱈

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ハドック」の意味・わかりやすい解説

ハドック
はどっく
haddock
[学] Melanogrammus aeglefinus

硬骨魚綱タラ目タラ科に属する海水魚。大西洋両岸の中・北部に広く分布し、水深10~450メートルの海底にすむ。マダラに似ているが、側線が黒く、1個の大きな円形の黒斑(こくはん)が胸びれ基部と側線の間にある。全長80センチメートル余り。

 雌は5年、雄は4年で成熟する。2~7月(盛期は3~4月)の間に水深50~150メートルの所で産卵する。卵は大きくて直径1.2~1.7ミリメートル、受精後2週間で孵化(ふか)する。卵や仔魚(しぎょ)は浮遊して遠く北のほうへ運ばれる。孵化後半年ぐらいで5センチメートル余りになって底生生活に入り、コペポーダオキアミなどを食べる。未成魚はヒトデ多毛類イカナゴなどをとる。1年で16センチメートル、2年で30センチメートル、4年で46センチメートルに成長し、13年で最大全長82センチメートル余りになる。トロール網延縄(はえなわ)などで漁獲され、西ヨーロッパでは食用としての価値が高い。鮮魚、冷凍、燻製(くんせい)、缶詰のほか、家畜飼料用のフィッシュミール(魚粉)にされる。

落合 明・尼岡邦夫]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

栄養・生化学辞典 「ハドック」の解説

ハドック

 [Melanogrammus aeglefinus].和名モンツキダラ.タラ目タラ科の大西洋産の海産魚.1m以上になる.

出典 朝倉書店栄養・生化学辞典について 情報

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