ハナトラノオ(花虎の尾)(読み)ハナトラノオ(英語表記)Physostegia virginiana; obedient plant

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

ハナトラノオ(花虎の尾)
ハナトラノオ
Physostegia virginiana; obedient plant

シソ科多年草で,北アメリカ原産。日本には大正年間に渡来し,観賞用として栽培される。茎は単一で直立し,高さ 1mぐらいになり,四角柱状をしているためカクトラノオ和名もあるが,単に属名のフィソステギアで呼ばれることも多い。葉は長楕円形で先がとがる。夏から秋にかけて,総状花序を頂生し,四角柱 (錐) 状の花序の4面に縦に花が並ぶ。花冠は紅色かライラック色であるがまれに白色のものもあり,唇形,萼は筒状である。品種変種が多く,耐寒性があるために露地に植えられ野生化することもある。一度植付けるとほとんど手入れの必要がなく,広がりすぎた場合は間引いて調整する。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android