ハマゴウ(蔓荊)(読み)ハマゴウ(英語表記)Vitex rotundifolia; chaste-tree

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ハマゴウ(蔓荊)」の意味・わかりやすい解説

ハマゴウ(蔓荊)
ハマゴウ
Vitex rotundifolia; chaste-tree

クマツヅラ科の落葉低木で,東南アジア,オーストラリアなど旧世界の熱帯亜熱帯に広い分布をもつ。北海道を除く日本各地の海岸の砂地に生える。幹は長く砂上をはい,直立する枝を出して 50cmぐらいになる。葉は有柄,楕円形で裏面に白毛を密生する。夏に,円錐形の花序を枝先につけ,多数の紫色の花を開く。花は唇形で長さ 13mmぐらい。果実球形香気がある。本種の果実を生薬の蔓荊子 (まんけいし) といい,漢方で解熱,強壮,清涼剤とする。また民間で浴湯料とする。

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