ハママツナ(読み)はままつな

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ハママツナ」の意味・わかりやすい解説

ハママツナ
はままつな / 浜松菜
[学] Suaeda maritima (L.) Dumort.

アカザ科(APG分類:ヒユ科)の一年草。高さ30~50センチメートル。葉は密に互生し、狭線形で長さ1~3センチメートル、質は厚く、初め緑色でのちに赤紫色に変わる。9~11月、上部葉腋(ようえき)に数個の小花を開く。海岸砂地に生え、宮城県以西の本州から南西諸島、および北半球オーストラリアに分布する。名は、海岸に生え、葉形が同じくアカザ科(APG分類:ヒユ科)のマツナに似ることによる。

[小林純子 2021年2月17日]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内のハママツナの言及

【マツナ】より

…砂漠や海岸の乾性地に適応した種が多い。日本にはほかにハママツナS.maritima (L.) Dumort.とシチメンソウS.japonica Makinoがある。前者は北半球の海岸に広く分布する種で,マツナよりも葉が太く多肉質で,各地で食用に利用されている。…

※「ハママツナ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android