ハラハスン(哈剌哈孫)(読み)ハラハスン(英語表記)Khrakhasun

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ハラハスン(哈剌哈孫)」の意味・わかりやすい解説

ハラハスン(哈剌哈孫)
ハラハスン
Khrakhasun

[生]憲宗7(1257)
[没]至大1(1308)
中国,元の宰相。オラナル (斡剌納児) 氏の人。諡は忠献。曾祖シリ (昔礼) は太祖チンギス・ハン創業期の功臣で,ダルハン (荅剌罕)号を賜わった。彼は至元9 (1272) 年ダルハンを襲号し,民政に成果をあげ,大徳7 (1303) 年中書右丞相に累進。成宗没後,漢地宮廷派の推す安西王アナンダ (阿難荅) を押え,北方領主派の推す武宗をアユルバリバトラ (→仁宗) とともに擁立した。のち讒言にあい,カラコルム (和林) に移され,北方統治に成果をあげた。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android