ハルジオン(春紫苑)(読み)ハルジオン(英語表記)Erigeron philadelphicus

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ハルジオン(春紫苑)」の意味・わかりやすい解説

ハルジオン(春紫苑)
ハルジオン
Erigeron philadelphicus

キク科越年草で,北アメリカ原産。昭和に入ってから東京付近を中心に帰化して雑草となり,現在は関東平野をはじめ各地の都会地周辺にみられる。東京都内では同じ帰化植物侵入の歴史の古いヒメジョオン (姫女苑)よりも優勢で,このハルジオンのほうが普通にみられるようになった。ロゼットをなして越冬し,春に高さ 10~30cmの茎を伸ばす。茎葉はへら形で茎部が耳のようになる特徴がある。花期は4~5月でヒメジョオンよりもかなり早く,またつぼみのときに首が曲って下向きになっていることと,舌状花淡紅色を帯びる点もヒメジョオンとは異なる。

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