ハンガリー狂詩曲(読み)ハンガリーキョウシキョク(英語表記)Ungarische Rhapsodien

デジタル大辞泉 「ハンガリー狂詩曲」の意味・読み・例文・類語

ハンガリーきょうしきょく〔‐キヤウシキヨク〕【ハンガリー狂詩曲】

原題、〈ドイツUngarische Rhapsodienリストのピアノ曲集。全19曲。1846年頃から1885年にかけて作曲ハンガリー民族舞踊旋律を採り入れている。自身がF=ドップラーとともに編曲した管弦楽版がある。

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精選版 日本国語大辞典 「ハンガリー狂詩曲」の意味・読み・例文・類語

ハンガリーきょうしきょく ‥キャウシキョク【ハンガリー狂詩曲】

(原題Ungarische Rhapsodien) ピアノ曲。リスト作曲。一八三九年頃~八五年作。「ペストの町の謝肉祭」「ラコッツィ行進曲」など全一九曲よりなる。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ハンガリー狂詩曲」の意味・わかりやすい解説

ハンガリー狂詩曲
はんがりーきょうしきょく
Ungarische Rhapsodien

リストがハンガリーの民族音楽の旋律に基づき1839年から85年にかけて作曲した一連のピアノ独奏曲。全部で19曲を数えるが、曲集として出版されたのはそのうちの15曲であり、「ペストの町の謝肉祭」や「ラコッツィ行進曲」などの有名な小品が含まれている。リストは幼年時代ハンガリーの片田舎(いなか)に住んでいたので、母国の民族音楽やロマ(かつてはジプシーとよばれた)の音楽に終生愛着をもち続け、緩やかな導入部と速いテンポの主部からなるチャールダーシュ舞曲の形式を多く用いて、独特なリズムをもつこれらの狂詩曲を書いた。なお、大部分は四手のピアノ連弾用、また管弦楽用に編曲され、彼の代表作として広く親しまれているが、第二番嬰(えい)ハ短調(1847)がもっとも有名である。

[三宅幸夫]

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百科事典マイペディア 「ハンガリー狂詩曲」の意味・わかりやすい解説

ハンガリー狂詩曲【ハンガリーきょうしきょく】

F.リストのピアノ曲。《Rhapsodies hongroises》。19曲からなり,一部は管弦楽編曲版でも親しまれている。1839年ころから1885年に作曲。第2番や第6番が特に有名。→ラプソディ

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デジタル大辞泉プラス 「ハンガリー狂詩曲」の解説

ハンガリー狂詩曲

ハンガリー生まれの作曲家フランツ・リストのピアノ曲集(1846-1885)。原題《Ungarische Rhapsodien》。第19番まであり、ハンガリーの民族舞踊に影響を受けている。

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